もし先に自分が亡くなったら…愛するペットの寿命と終活で考えておきたいこと

終活

家族の一員

犬や猫をはじめとするペットは、今や「飼っている存在」ではなく、家族の一員として暮らしている方がほとんどではないでしょうか。毎日の生活に癒やしや喜びを与えてくれる存在だからこそ、ふとした瞬間に
「この子が亡くなったら、私は気持ちの整理ができるだろうか」
「自分にもしものことがあったら、この子はどうなるのだろう」
と不安を感じることもあるかもしれません。

終活というと、人の死後やお墓のことを考えるイメージが強いですが、愛するペットの将来について考えることも、大切な終活の一つです。


ペットとの別れは、誰にとってもつらいもの

とても受け入れがたい現実ですが、ペットの寿命は人間よりも短く、いつか必ずお別れの時が訪れます。犬や猫だけでなく、鳥やうさぎ、ハムスターなど、共に過ごす時間が長くなるほど、その存在はかけがえのない家族になっていきます。

だからこそ、「最期まできちんと見送りたい」「ありがとうを伝えたい」と思う飼い主の方は多いのではないでしょうか。


ペット葬儀が心の整理につながることも

ペットにも、人と同じように葬儀という選択肢があります。火葬を行い、お骨を拾って供養することができる点は、人の葬儀と大きく変わりません。

一方で、人と異なるのは、納骨をするかどうか、またその時期を飼い主の気持ちに合わせて選べるという点です。すぐに納骨する方もいれば、しばらく手元で供養してから考える方もいます。

葬儀を行うことで、「しっかりお別れができた」「気持ちに区切りがついた」と感じる飼い主も多く、悲しみを受け止める一つのきっかけになることもあります。


動物も長生きする時代だからこそ考えたいこと

近年は、動物医療の進歩や飼育環境の改善により、犬や猫の寿命も延びています。20年近く生きることも珍しくなくなりました。

それは喜ばしいことですが、その一方で、
「この先も自分が最後まで面倒を見られるだろうか」
という視点も必要になります。

自分より先にペットが旅立てば、看取りや供養をしてあげられるでしょう。しかし、もしペットより先に自分が亡くなってしまったら、あるいは高齢や病気でお世話が難しくなったらどうなるでしょうか。

将来的に介護施設への入居が必要になる可能性も含めて、ペットの行き先や生活環境について考えておくことは、飼い主としての大切な責任といえます。


自分の死後、ペットのお世話をどうするか

万が一に備えて、ペットの将来について遺言書に記しておくという方法があります。法律上、ペット自身に財産を相続させることはできませんが、ペットのお世話を引き受けてくれる人に対して、飼育費用としてお金を残すことは可能です。

ただし、遺言で指定された人には、相続を「受けない」という選択肢もあります。そのため、一方的に託すのではなく、生前に十分な話し合いをしておくことが欠かせません。


注目されている「ペット信託」という選択肢

最近では、「ペット信託」という仕組みも注目されています。
ペット信託とは、飼い主に万が一のことがあった場合に備え、自分の財産からペットの飼育費を確保し、信頼できる人や団体に飼育を託す制度です。

信託では、受託者が適切に世話をしているかを確認する「監督人」を置くこともできるため、資金の使い方や飼育状況を見守る仕組みを整えることができます。

契約を確実なものにするためには、行政書士などの専門家に依頼し、信託契約書の作成や公正証書遺言をあわせて準備しておくと、より安心です。


ペットと暮らすということは「命を預かること」

ペットを飼うということは、日々の世話だけでなく、その命の最期まで責任を持つという選択でもあります。考え方や環境は人それぞれですが、「もしもの時」を想定して準備しておくことは、ペットへの深い愛情の表れともいえるでしょう。 終活は、残される人や家族のためだけではありません。
愛するペットが安心して暮らし続けられるように備えることも、立派な終活です。

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